キャリアチェンジとは

取締役社長 梅村俊和写真
医師のキャリア形成は、大学医局と関連病院との間の人事ネットワーク(医局ネットワーク)を中心に行われてきた。医師は、このネットワーク上の病院に勤務医として働き、5年程度の間隔で転職を繰り返しながら技術を向上させていく。男性医師は40代になると、勤務医をやめて開業するかどうかの決断をするが、女性医師は男性よりも早く30代で病院勤務医を辞め他の選択をする。経年的にみると開業時期は遅くなってきている。医局ネットワークは関連病院と大学との互恵関係である。関連病院は診療科を新設し病床を拡大する際に、能力の保証された医師の派遣を大学に仰ぐことができ、医師採用における能力の不確実性のリスクや採用コストを小さくすることができる。他方大学にとっては、関連病院を通じて医師の能力をモニターできるので、将来の准教授、教授を選抜する情報を収集することができると同時に、有力な就職先を確保できる。卒後研修の導入の結果、新卒医師の55%程度が市中病院で研修するようになり、研修終了後も医局への入局を希望するのは全体の6割程度にすぎないので、今後医局ネットワークが医師のキャリア形成に果たす役割は小さくなっていくと予想される。医師不足に関する、需要に対して医師総数が足りないという主張は、内部収益率を見る限り正しくない。しかし、診療科間、病院・診療所間の医師数のミスマッチが存在し、それが女性医師の特定の診療科、診療所に対する相対的に強い選好の結果である可能性がある。



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